大切さを見つめる
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 まだ幼稚園の小さい子供が、裏の川でナメクジとだんごムシを発見した。
その子にとっては初めて見る生き物だった。とても興味を示し、家に持ち
帰って育てると言い出したが親は反対せず、子供の意思を尊重し部屋で
一緒に観察する事にした。
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……これは私の友人の話だが、それを聞いた時、いい育て方をしているナと
感じた。何故ならば、そこで気持ちが悪いからとか、部屋の中で観察する
生き物ではない等と言ったら、やっとスタート地点に歩いてきた無垢な子に、
好き嫌いの意識を自然に植え付けてしまう事になるからだ。何でも受け入れ
られる広い畑の中で、やがて好きな種をまき、成長して行けばいい。
子供はまだ、広い畑を作る段階でしかない。だんごムシに興味を示したのなら、
とことん飽きるまで観察させてあげればいい。そして、それに飽きた時、
初めて親の出番になる。生命を与えられている全てのもの、植物から
プランクトンまで、どんなものにも命は一つしかない。部屋の中で植物の
観察に飽きた時には、それを枯らせてしまってほっておくのではなく、
子供と一緒に陽の当る育ちそうな場所に植えに行けばいい。ナメクジや
だんごムシの観察に飽きた時には、殺してしまったり、外に投げたり
するのではなく、一緒に土の上に置きに行けばいい。犬やネコを飼っていて、
何らかの原因が生じて飼えなくなった時には、里親をインターネットなり
獣医さんなりに頼み、その命の責任をバトンタッチすればいい。いつも
そうしていれば、自然と温かいものが心に流れて行く。そうやって命の
大切さを教えて行けばいい。

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